白雉日報社公式ブログ

日本第一党選挙対策委員会委員長とかいろいろやっています。

本日、占守戦ようやく終了

8月15日、僕たちは靖国神社にいた。

ここ数年、靖国神社で仲間たちと昇殿参拝をしては

戦没者の御霊安からんことをお祈りしている。

特に、わが宮城県の第二師団は、大東亜戦争の際南方で

大きな活躍とともに、犠牲も大きかったがゆえである。

 

戦後に戦端開いた対ソ戦

 

15日の極左暴力集団どもへのカウンターでも訴えかけたが

15日は確かに大部分の地で戦争は終わったけれども

卑劣なるボリシェヴィキ・ロシアがわが国を侵略し

未だ戦闘は続いていた時期である。

満洲樺太・千島列島が敵の猛攻にさらされた。

あまり知られてはいないが、赤軍どもは大挙して攻めかかったのは良いが

この期間まで、いかなる主要都市を占領できてはいない。

満洲樺太では地の利を生かした効果的な防衛線を展開したし

千島では最北の占守島で釘付けにされていたためである。

この占守島、わが帝国陸海軍が赤軍相手に優勢に戦闘を展開し

死傷者ともに赤軍のほうが圧倒的に多かったうえに、赤軍占守島の大部分を

占領することができず、犠牲ばかりを増やしていたのである。

その要因は

1、千島列島は攻撃を受けておらず、無傷であったこと

2、対米戦を見越して、ある程度の防備を整えていたこと

3、赤軍の上陸部隊の準備不足

が大きい。

占守島は千島列島最北端であり、ボリシェヴィキロシアとの国境の島であったが

対米英戦が始まり、アッツ島が玉砕すると、米軍の本土上陸に備えるため

千島列島も防備の対象になった。

というのも、大東亜戦争が始まる前は、ボリシェヴィキロシアへの米軍の援助物資

を搭載した船が、千島を通ることがあった。

本当であれば、中立法が適用されるため、これらは違反となる。

しかし、対米関係悪化を恐れた帝国政府は、これらを黙認した。

つまり、米軍の輸送船は決して珍しいものではなかった。

また、赤軍の上陸戦の稚拙さは呆れかえるほどだ。米軍のような激しい準備砲撃はなく

それどころか、舟艇が転覆するため、戦車や重砲の陸揚げができなかったのだ。

一方で占守島には第91師団のうちおよそ8000人のほか

戦車第11連隊(中戦車、軽戦車合計60両以上)が配備されていた。

小規模ながら航空兵力も備えていたため、輸送船に対して陸攻3機による

攻撃も行われている。

 

勇士たちの苦難、シベリア抑留

 

わが帝国陸海軍は8月18日、玉音を拝して武装解除の準備を進めていたが

突如、敵の上陸が行われたため自衛戦闘に突入した。

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占守島に残る戦車第11連隊の中戦車(フォートラベルHP)

激しい戦闘の末、戦車第11連隊の池田末男連隊長が壮烈な戦死を遂げるなど

わが軍に大きな被害が出たものの、赤軍の橋頭保は広がることなく

むしろ効果的な反撃により、押し返される有様であった。

そのような中、大本営より停戦命令が届いたこともあり

赤軍との交渉を開始、軍使が捕らえられるなど紆余曲折はあったものの

この21日に、堤師団長が降伏文書に調印、千島の戦いは終わった。

しかし、千島の勇士たちは、わが国への凱旋ができなかった。

復員できると乗り込んだ船は彼等の故郷に向かわず、有無を言わさず

シベリアに拉致したからである。彼等の困難はまだ終わることはなかった。

 

われわれはわが国の国土を守り、かつ不法にシベリアに拉致された

勇士たちを顕彰してもしきれない。

常に忘れることなく、伝え続けていかなければならないと

決意を新たにした次第である。

大量遭難事故「フランクリン遠征」とは?

最近、「ザ・テラー」というドラマを見ている。

テラーというから、ホラーか何かかと思っていたのだが

見始めると、なかなかのめり込んでしまった。

「ザ・テラー」とは実在した船の名前「テラー号」からとっており

大英帝国が実施した北極探検隊「フランクリン遠征」をモチーフとしている。

リドリー・スコット製作で、とても安心して見ることができた。

 

探検史に残る大量遭難

 

フランクリン遠征とは、1845年にジョン・フランクリン海軍大佐が

隊長となり、134人の隊員を率いて

エレバス号とテラー号の2隻をもって北西航路の開拓のため

大英帝国が実施した。7つの海を制したといわれた大英帝国だったが

欧州と清との新たな航路を模索していた。

とはいえ19世紀ともなると、大体の航路は開拓され、残るは

人跡未踏の北極圏の極地探検くらいであった。

その北極圏を通ってアジア方面に進出する航路が見つかれば、大英帝国

植民地であるカナダを通って安全にアジア方面に出ることができるのだ。

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フランクリン遠征ルート図(デイリーメール紙より)

しかしこのフランクリン遠征、エレバス号もテラー号も蒸気船とはいえ

北極海で氷に閉ざされ、立ち往生してしまう。

それ以降、消息不明となってしまうのであるが

本作では、遭難に至るまでの足跡や遭難後の隊の運命を生々しく描いている。

フランクリン遠征では、3年分の食料と豊富な燃料を用意してはいたが

それは、越冬も予測していたためである。

北極や南極の氷に覆われた海を行く砕氷船が開発されたのは19世紀後半で

この時期には開発されていない。短い夏の間に行けるところまで行き

越冬して氷が薄くなる時期に再び動き出すのである。

本作でも、氷に悩まされる一行の苦悩が描かれている。

また、船の長旅ではビタミン不足が深刻である。

そこで流行したのがビタミンCが不足して発症する壊血病であった。

これは20世紀になっても日露戦争で問題となったケースがある。

ビタミンBの不足で起こる脚気である。日露戦争においては海軍の間で

脚気が流行し、その原因究明に困難を極めた。

軍医トップの森鴎外が伝染病説を唱え、実質的にその原因究明を遅らせて

しまったのだが、これは米飯を麦飯にすることで改善できた。

壊血病は、その原因が特定されていたから、フランクリン隊はレモン汁で

ビタミンCを補給していたが、長期間保存すると効果がなくなることもわかった。

フランクリン隊は、最終的に船を棄て、陸路で前哨基地までたどり着こうと

していたようだが、疲労と餓えのために全滅したとみられている。

その過程では人肉食もされていたという。

 

カナダ政府の調査で難破船発見

 

捜索隊がいくつも編成され、二次遭難も多く発生したものの

数多くの捜索隊が彼らの足跡を辿っていったがゆえに、北西航路がほぼ完成

してしまうという副産物をもたらした。

結局、2014年に行われたカナダ政府主導の調査で、ようやく2隻の難破船が

発見された。デイリーメール紙によるとこの発見を考古学者は

「非常に重要な発見。乗員の身に何が起こったのかを知ることができる可能性が高い」

とコメントしているという。

動画や画像は下記リンク参照

www.dailymail.co.uk

デイリーメール紙に掲載された写真と動画で、かなり状態が良いように見える。

極地であるため、腐敗や劣化が少ないのである。

実際、遭難の前に病死したとみられる船員の墓には、非常に状態の良い

ミイラ化した男性の遺体が埋葬されており、結核で死亡したとみられる

ところまでわかったのだ。

2隻が発見されて5年。潜水調査やミイラの身元調査が進んでいるという。

 

アマゾンプライムビデオでドラマシリーズ配信中

 

本作では、初期を除いて推測によるものが多いものの

死が少しずつ迫ってくる恐怖感がとてもよく描写されている。

謎の生物も描かれており、それがホラー要素だったりするのだが

あんなのが襲ってきたら一瞬で真っ二つになる自信がある。

また、困難な状況におかれた指揮官の決断力やリーダーシップが

いかに重要か、またとても重いプレッシャーであることもまた

生々しい描写だ。世界史や探検モノが好きな人にオススメである。

アマゾンプライムビデオで配信中。

〇予告編は下記


The Terror Trailer Season 1 (2018) New amc Series

 

アマゾンプライムビデオはこちら(字幕・吹き替え版あり)

 

犠牲者が35人。そのような中でまさかの動き

わが国の犯罪史上において、ワーストとなった

京都アニメーション放火事件。28日、医師による

懸命の治療も空しく、35人目の犠牲者が出てしまった。

ネット上では、有名な監督が亡くなったことを惜しむ声や

逆に無事が確認されたことに胸をなでおろす声が聴かれる。

だが、いかに優秀な監督であろうと、それを支えているのは

スタッフであることを忘れてはいけない。

35人の皆さんは誰一人として欠けてはいけない人材だったのだ。

 

制作現場にスタッフ復帰。ファンからは悲喜交々

 

ところで、その京都アニメーション。実は既に制作を再開していることが

話題となっている*1

海外からは「彼等を尊敬する」「働き者だ」と驚愕する声が見られる一方

「日本はやはりハードだ」「回復にはもっと時間が必要だ」と疑問を呈する声も。

一方「仕事を再開するのは治療にも役立つ」と言う指摘もあった。

実際、何かの作業に没頭することは他のことを考えずに済み

少しずつ仕事に復帰することは、社会の接点を持つ意味で

非常に役立つ。コミュニティーの接点がなくなることが

一番本人にとって良くないことなのである。

 

まさかの予定通り公開作品。そこに込められた意味は…。

 

僕も「さすがに早すぎるんじゃないか」と思わないでもなかった。

2019年9月6日に公開予定の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」

についても流石に公開はムリなはずだと思っていた。

だが、まさかの「予定通り公開」が公式からアナウンスされたのである。

これを聞いた時の僕の衝撃といったら、表現方法がわからない。

彼等は命を懸けて作っているんじゃないか。作品に魂を込めているんじゃないか。

そこまでして完成する作品…それが「京アニ」のメッセージのはずだ。

そもそもヴァイオレット・エヴァーガーデンは、人の心や人生といった

メッセージが随所に盛り込まれている。今回の事件へのメッセージを

どこかで感じることができるのかもしれない。

いずれにせよ、事件後初の作品。皆さんに語り掛けるものがきっとあるはずだ。

ぜひ、多くの方に「京アニからのメッセージ」を読み取ってほしいと思う。


『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』特報

2020年1月公開の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の特報

京アニ放火で死傷者数十人。世界中のファンがショック

本日、アニメーション制作大手の(株)京都アニメーション京都府宇治市)で

火災が発生し、20人を超える尊い命が犠牲になった。

さらに35人が重軽傷を負い、治療を受けている。

火災が発生したのは、京都死市伏見区にある同社スタジオ。

本日10時35分頃、同社従業員およそ70人がいた同スタジオに突然男が乱入した。


京都アニメーションで火災

男は「死ね」と叫びながらガソリンのような液体を撒き

火をつけたという*1

火はあっという間に燃え広がり、煙は空を覆うほどで

消防隊による懸命の消火・救出作業にも関わらず

多くの被害を出す大惨事となってしまった。

火をつけたとみられる男は、複数に火傷を負ったことから

病院に搬送され、治療を受けているものの重体だという。

なお、所持していた免許証から関東に住む41歳の男性と判明したもようだ。

 

女性が活躍するヒットメーカーが…

 

京都アニメーション(略称、京アニ)といえば

けいおん!」「氷菓」など様々なヒット作を世に生み出し

アニメ制作会社の中でもヒットメーカーとして知られる。

2020年1月には「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の公開も

予定されている。

待遇が悪いと問題になっているアニメ業界の中で

同社は「人材育成がしっかりしている」「女性が多く産休・育休が取りやすい」

といった意見が見られる稀有な企業だ。

その中で起こった本日の凶行。

安倍晋三首相はこの事件を受け、ツイッター

 「本日、京都で発生した放火殺人事件では、多数の死傷者が出ており

あまりの凄惨さに言葉を失います。お亡くなりになられた方のご冥福を

お祈りいたします。

負傷された皆様にお見舞いを申し上げるとともに

一日も早い回復をお祈りしています」

 と述べた。

さらに、海外のアニメ配給会社の「センタイ・フィルムワークス」は

京アニの支援を行うため、クラウドファンディングを立ち上げた*2

22時現在で目標額の50万ドル(5400万円)に迫る46万ドルを突破している。

そのほかにも、多くの著名人やファンらが本日の痛ましい事件に心を痛めている。

 

思い返す「聖地巡礼」の素晴らしい時間

 

僕も「けいおん!」の時から京アニのファンで、映画「聲の形」で泣き

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の公開を楽しみにしていた。

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京アニ本社。京アニショップの店員さんは無事だろうか

実際、京都に行った時に京アニ本社と京アニショップに行き

素晴らしい時間を過ごした。「あの名作が生まれたのはここか!」と

思ったら、ここは本社だったわけだが。

しかし京アニショップでは店員のお兄さんが親切にしてくださったり

さすが天下の京アニ、とご満悦だった。

そのようなわけで、僕も今回の事件は非常なる怒りをもっている。

もし犯人が目の前にいたら、100回殺しても飽き足りないくらいだ。

 

まずは被害者のケアと事件の全容解明を

 

前述のように、京アニ若い女性の社員が多いということで

映画けいおん!」や「聲の形」の監督を務めた山田尚子氏も

若手ながら、次々とヒット作を手掛けている(今回、山田監督は無事だったという)。

新進気鋭の若い、素晴らしいスタッフが非業の死を遂げてしまった今回の事件。

支援の手は必要だが、お金で解決できるものではないだろう。

失ったスタッフは、もう戻ってこない。どこもそうだが、特にクリエイティブな

業種は、それぞれの個性が作品に宿っている。それが生き生きと躍動し

私達に感動を与えてくれたのである。

京アニに復活を求めたいのはファンならだれでも思うであろう。

だが、あまりに酷なことが起きてしまった。

今は、ケガをされた方の回復を祈り、犠牲となった方のご冥福を祈るほかない。

そして、犯人はなぜこのような凶行に及んだのか、徹底的に捜査してもらいたい。

 

改めまして、今回の事件で犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げ

被害に遭われた方、犠牲者のご遺族に心からお見舞いを申し上げます。

合掌

報道機関アカウントが参院候補者を誹謗中傷ツイート!

またまた報道機関がやらかした。

中部日本放送CBC名古屋市)報道部の公式ツイッターアカウントが

13日現在、参議院議員選挙に立候補中の和田政宗氏に対して

ちょっと小突かれただけで、暴行事件とは。大げさというより

売名行為。 

 とツイートしたのである。

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CBC報道部のツイートを和田政宗候補がアップした画像

これは先日、和田政宗候補が商店街を練り歩いていた際

近づいてきた男性に胸か肩のあたりを叩かれたことを指して

ツイートされたもの。この暴行事件について、和田候補は

被害届を提出する予定であるほか、既に警察が動いていると

述べている。

 

相次ぐ選挙妨害、手段選ばない反対派

 

言うまでもないが、誰であれ小突いた場合でも暴行罪になり得るし

それが選挙活動中に起こったものであれば、選挙の自由妨害罪にあたる。

5月29日には、堺市長選挙において候補者のマイクを奪って殴ったとして

83歳の男性が逮捕された。参院選においても、7月8日には

東京都中野区で行われた安倍晋三首相の演説への反対活動を行っていた

左派系活動家とみられる女が、その活動を撮影していた人のスマートフォン

地面に叩きつけて破壊、逮捕される事件も起きたばかりだ。

そもそも選挙とは、決められたルール(公職選挙法)に則って

その枠内でさまざまな工夫をしながら、有権者に政策や思いを届けるのである。

それが候補者の誰であっても保障されるのは当然のことであるし

選挙活動を妨害した場合は例外なく逮捕されるべきである。

 

「嘘つき」か「乗っ取り」か

 

然るに、暴力によって選挙活動を妨害したという事件を

「売名行為」とはどういう神経であろうか。しかもそれをツイートしたのが

報道機関の公式アカウントから、なのである。呆れて物が言えない。

当のCBCテレビは和田氏に謝罪した上で

 当該書き込みは、弊社報道部の意思に基づくものではありません。
調査を進めておりますが、現状、アクセス権のある報道部員が

投稿した形跡は確認できません。

https://hicbc.com/etc/time20/

 と公表した。報道部員が投稿した形跡は確認できない、ということは

報道部員が投稿したかどうかはわからない、ということではないか。

例えば、当該部員に聞き取りを行い

「そんな投稿していないよ、スマホの履歴見てよ」となれば

(当然投稿履歴は確認する必要はあるが)「容疑」は晴れる。

しかし、それはそれで大事件である。

担当者がやってない以上、「乗っ取り」の可能性があるからだ。

報道機関のツイッターアカウントが乗っ取りに遭った、というのは

世界的な大事件ではないか。わが国の報道機関でツイッターを活用していない

ところは皆無といっていい。全てが乗っ取りのリスクを抱えていることになる。

報道機関が選挙立候補者への誹謗中傷を行うことは

それほど影響をもたらすものなのである。

CBCテレビでは、今後も調査を進めていくという。調査の進捗に注目が集まっている。

 

エスカレートする前に検挙・逮捕を

 

かくいう僕も、統一地方選挙において選挙期間中にも関わらず

日本第一党は選挙に名を借りてヘイトスピーチをしている」

などと書き連ねた某新聞を問題視し、当該新聞社および

選挙管理員会に通報の上、適切な処理を要請した。

選挙妨害の標的になるのは日本第一党安倍晋三首相だけかと思ったら

大間違いである。妨害勢力はますます増長し、「気に入らない候補者」へ

人数を動員して選挙自体を

潰すことさえ辞さなくなるであろう。

その場合、わが国の民主主義制度はどうなってしまうのか。

(おそらく効果はないであろうが)警察関係者は、毅然とこれらの

無法者を検挙・逮捕すべきである。先送りすることで

後に苦労するのは自分たちだということを考えてほしい。

古代の疫病観、牛頭天王と素戔嗚神を例として

参議院選挙が始まった。

政治とは「まつりごと」とはよく言ったもので

地域の神社の祭礼も、この時期が多いようである。

というわけで、仕事外を出歩いている時に、氏子らによる例祭の

幟を見ることができる。

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須賀神社の幟には牛頭天王

上の画像で気になったのが、「牛頭天王」の幟である。

通常は「○○神社」と神社名を記すのだが、牛頭天王と記すのはどういうわけだろう。

実はこの牛頭天王神道と仏教の習合神であって

須賀神社の祭神である素戔嗚神と同一とみられているのである。

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牛頭天王の姿を描いたもの(wikipediaより)

同一とみられているが、さほど似てるか?

と疑問に思うところが多い。

素戔嗚神は武神(荒神)であると同時に

ヤマタノオロチを斬り、豊穣の神である櫛名田比売と結婚したことで

五穀豊穣にご利益があるとされているが

一方で、牛頭天王は「祇園精舎」の守護神と

されており、その名の通り祇園八坂神社の祭神としても知られる。

 

疫病は鬼の仕業だった?

 

牛頭天王は、疫病を司る神とされており、古代の人々は疫病というものは

疫鬼が悪さをしていると見ていたようである。

『善家異記』に、貞観4年(862)淡路守・三善氏吉に降りかかった

疫病について述べられている。病床の氏吉に、いわゆる霊能者の老婆が訪れ

「槌を持った裸の鬼が氏吉を害している」のだという。

老婆によって鬼は無事退治され、氏吉は助かるのであるが

当時の人々は、疫病というものを「異形の者」と見ていたようだ。

さて、その親玉と目されたのが祇園八坂神社の牛頭天王であり

祇園祭は、貞観5(863)年平安京神泉苑で、御霊会が行われたのが最初である。

祇園八坂神社では神輿をつくり、それを渡御することによって疫病を鎮めたという。

 

祇園祭のメインは神輿渡御

 

現在は、形代として山鉾巡行が行われ、それがよくテレビなどで放映される。

従って、山鉾巡行がメインかのように見られがちだが

実はメインは、その後に行われる神輿渡御である。

もともと祇園祭は、山鉾巡行はなく、控えめな神事が

あるのみだった。

神社新報社神道辞典』によると

祭りの形も本来賀茂川の水辺で行う禊祓の神事であったものが

中世以降、華美をこらした山車・鉾・祇園囃子などが加わり

現在の祇園祭の形となった。 

 とあり、古代から行われた形ではないようだ。

 

神仏習合に頭悩ます

 

ただ、素戔嗚神牛頭天王がなぜ同一に見られたか

はっきりとした証拠はわからない。

単に「事績が似ているため」だとか「素戔嗚神が荒々しいから」だとか

書かれているが、神仏習合の影響が明確であることがわかる程度である。

神仏習合は、仏教と神道をミックスさせるという極めて

わが国らしい方法が取られたわけだが

それがゆえに、神道学者の頭を悩ませることも多い。

もちろん、仏教と神道の両方に助けを求めるという庶民の祈りが

こういった形となったのであろう。

神仏習合を完全に網羅することができれば、わが国の歴史、宗教のみならず

私達の祖先の生き方をより理解できるようになるのではないだろうか。

今後の研究に期待したい。

 

研究資金獲得は「産学民連携」の時代へ

国立大学法人の「軍資金集め」が変わりつつある。

 

既に言うまでもないことだが

わが国の学術研究レベルは、世界でもトップレベルを走っている。

しかし、その研究拠点の一つである国立大学法人

研究費用の確保に奔走しているのが現状だ。

「国立大学って国立なんだから国から金出るじゃん」

と思われがちだが、残念ながらその認識は改めなければいけない。

2003(平成15)年に施行された国立大学法人法が問題である。

これまで、敷居が高く産学連携が進んでいなかった国立大学の活用を

促進すべく、国立大学を法人化し、国から「独立」させる法律だ。

ところが、法人化したことにより、財源についても大学の負担が大きくなった。

運営交付金等の交付額も

04(平成16)年度は1兆2415億円だったが

18(平成30)年度は1兆971億円と1500億円も減額されている*1

補助金についても、大部分の項目で減少しており

(一社)国立大学協会

「高い評価を受けても予算が減額されるなど、事業継続が困難」

と予算の充実と税制上の改正について広く要望している。

 

外部資金の充実が課題

 

研究を行うにしても、やはり先立つものが必要だ。

国からの交付金が減少している以上、重要なのは民間企業からの

「外部資金」である。これは民間企業との共同研究を進める際に

企業側から提供される資金をいう。

この額は平成22年度の段階で約142億円だが

平成28年度で約197億円に増加している*2

ただ、ここ数年で約55億円の増加とはいえ、全国でこの額であるから

大学単位で見たら、さほど大きい額にはなっていない。

「やはり課題は外部資金ですね。大学はボランティアではないので

ぜひ資金の提供にご協力をお願いしたい」とは、国立大学関係者の談である。

 

クラウドファンディングが学術研究を救う?

 

ここ数年で注目されているのが、新しい寄附金である。

平成27年度の個人寄附収入は140億円だが

平成28年度は342億円と大幅な増加を示している。

所得税の軽減措置が功を奏したほか、クラウドファンディング

普及し始めたことが大きい。

クラウドファンディングというと、企業やNPO法人などが実施するものと

見られがちだが、学術研究に関するものも多い。

 

注目の学術系CF「academist(アカデミスト)」

 

学術研究資金の調達に特化しているクラウドファンディング

「academist(アカデミスト)」だ。先述のように運営交付金が減額されている中で

多様な研究を促進するため、5年前にアカデミスト(株)が公開したもの。

研究者が「こういう研究をやりたい」というアイデアを発信し

それに共感したユーザーが資金を出す形式だ。

今年6月には累計流通額が1億円を突破した。

僕も、同サイトで気になる研究があれば「購入」させていただいている。

その中で非常にうまく資金調達に成功した事例が東京大学名誉教授で

(一社)ラ・プロンジェ深海工学会の浦環代表理事による研究プロジェクトだ。

平成29年に五島列島沖に沈んでいる帝国海軍の潜水艦「伊58」の

特定プロジェクトを実施し

目標金額500万円に対して550万円を超える資金を調達した。

https://academist-cf.com/projects/47

特定作業はニコニコ生放送で実況中継されたほか

人気ブラウザゲーム艦隊これくしょん」には伊58のキャラも出ているため

同ゲームに出演している声優の竹達彩奈さんナレーションによる

帝国海軍の潜水艦の解説番組まで放送

ゲームのユーザーからも広く資金を集めることに成功した。

潜水艦の特定作業に何の意味があるか、という疑問もあろう。

もちろん、「ミリオタが喜ぶ」という側面も大きいのだが

沈没した潜水艦がどのような状態なのかを知ることは造船技術にも活用することが

できる(第二次大戦において、わが国の潜水艦技術は世界トップレベルであった)し

海底に沈んでいる物体を解析する技術は他の海底探査にも活用できる。

さらに、海中から実況できるだけでなく、それを視聴しているユーザーからのコメント

を現場に届ける技術は総務省による次世代衛星通信技術の実証実験の一環でもあり

極めて有意義なプロジェクトだったのである。

ラ・プロンジェ深海工学会は、その後も沈没船の調査プロジェクトなどを実施

僕もその都度、些少ながら協力させていただいている。

学術研究とクラウドファンディングは極めて親和性が高いと思う。

なぜなら、企業やNPO法人などの案件は

商品やイベント参加などのリターンを用意する必要があるが

学術研究の場合、調査報告書を送れば良いわけだし、必要なら研究報告会への

出席権などをリターンにできる。これらは研究者が日常的に行っていることだから

さほど負担も大きくないはずである。

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調査報告書がリターンとして活用できる(画像はCFサイトReady forのリターン)

「産学連携」の推進が唱えられて久しい。

しかし、今や「産学民連携」の時代がやってきているといえる。

今後はいかに情報発信を効率的に行い、広くプロジェクトに興味を

持ってもらうかがカギになるであろう。

 

「academist(アカデミスト)」はこちら

https://academist-cf.com/

*1:出典:一般社団法人国立大学協会

*2:いずれも国立大学のみ、以下同様