白雉日報社公式ブログ

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報道機関アカウントが参院候補者を誹謗中傷ツイート!

またまた報道機関がやらかした。

中部日本放送CBC名古屋市)報道部の公式ツイッターアカウントが

13日現在、参議院議員選挙に立候補中の和田政宗氏に対して

ちょっと小突かれただけで、暴行事件とは。大げさというより

売名行為。 

 とツイートしたのである。

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CBC報道部のツイートを和田政宗候補がアップした画像

これは先日、和田政宗候補が商店街を練り歩いていた際

近づいてきた男性に胸か肩のあたりを叩かれたことを指して

ツイートされたもの。この暴行事件について、和田候補は

被害届を提出する予定であるほか、既に警察が動いていると

述べている。

 

相次ぐ選挙妨害、手段選ばない反対派

 

言うまでもないが、誰であれ小突いた場合でも暴行罪になり得るし

それが選挙活動中に起こったものであれば、選挙の自由妨害罪にあたる。

5月29日には、堺市長選挙において候補者のマイクを奪って殴ったとして

83歳の男性が逮捕された。参院選においても、7月8日には

東京都中野区で行われた安倍晋三首相の演説への反対活動を行っていた

左派系活動家とみられる女が、その活動を撮影していた人のスマートフォン

地面に叩きつけて破壊、逮捕される事件も起きたばかりだ。

そもそも選挙とは、決められたルール(公職選挙法)に則って

その枠内でさまざまな工夫をしながら、有権者に政策や思いを届けるのである。

それが候補者の誰であっても保障されるのは当然のことであるし

選挙活動を妨害した場合は例外なく逮捕されるべきである。

 

「嘘つき」か「乗っ取り」か

 

然るに、暴力によって選挙活動を妨害したという事件を

「売名行為」とはどういう神経であろうか。しかもそれをツイートしたのが

報道機関の公式アカウントから、なのである。呆れて物が言えない。

当のCBCテレビは和田氏に謝罪した上で

 当該書き込みは、弊社報道部の意思に基づくものではありません。
調査を進めておりますが、現状、アクセス権のある報道部員が

投稿した形跡は確認できません。

https://hicbc.com/etc/time20/

 と公表した。報道部員が投稿した形跡は確認できない、ということは

報道部員が投稿したかどうかはわからない、ということではないか。

例えば、当該部員に聞き取りを行い

「そんな投稿していないよ、スマホの履歴見てよ」となれば

(当然投稿履歴は確認する必要はあるが)「容疑」は晴れる。

しかし、それはそれで大事件である。

担当者がやってない以上、「乗っ取り」の可能性があるからだ。

報道機関のツイッターアカウントが乗っ取りに遭った、というのは

世界的な大事件ではないか。わが国の報道機関でツイッターを活用していない

ところは皆無といっていい。全てが乗っ取りのリスクを抱えていることになる。

報道機関が選挙立候補者への誹謗中傷を行うことは

それほど影響をもたらすものなのである。

CBCテレビでは、今後も調査を進めていくという。調査の進捗に注目が集まっている。

 

エスカレートする前に検挙・逮捕を

 

かくいう僕も、統一地方選挙において選挙期間中にも関わらず

日本第一党は選挙に名を借りてヘイトスピーチをしている」

などと書き連ねた某新聞を問題視し、当該新聞社および

選挙管理員会に通報の上、適切な処理を要請した。

選挙妨害の標的になるのは日本第一党安倍晋三首相だけかと思ったら

大間違いである。妨害勢力はますます増長し、「気に入らない候補者」へ

人数を動員して選挙自体を

潰すことさえ辞さなくなるであろう。

その場合、わが国の民主主義制度はどうなってしまうのか。

(おそらく効果はないであろうが)警察関係者は、毅然とこれらの

無法者を検挙・逮捕すべきである。先送りすることで

後に苦労するのは自分たちだということを考えてほしい。

古代の疫病観、牛頭天王と素戔嗚神を例として

参議院選挙が始まった。

政治とは「まつりごと」とはよく言ったもので

地域の神社の祭礼も、この時期が多いようである。

というわけで、仕事外を出歩いている時に、氏子らによる例祭の

幟を見ることができる。

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須賀神社の幟には牛頭天王

上の画像で気になったのが、「牛頭天王」の幟である。

通常は「○○神社」と神社名を記すのだが、牛頭天王と記すのはどういうわけだろう。

実はこの牛頭天王神道と仏教の習合神であって

須賀神社の祭神である素戔嗚神と同一とみられているのである。

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牛頭天王の姿を描いたもの(wikipediaより)

同一とみられているが、さほど似てるか?

と疑問に思うところが多い。

素戔嗚神は武神(荒神)であると同時に

ヤマタノオロチを斬り、豊穣の神である櫛名田比売と結婚したことで

五穀豊穣にご利益があるとされているが

一方で、牛頭天王は「祇園精舎」の守護神と

されており、その名の通り祇園八坂神社の祭神としても知られる。

 

疫病は鬼の仕業だった?

 

牛頭天王は、疫病を司る神とされており、古代の人々は疫病というものは

疫鬼が悪さをしていると見ていたようである。

『善家異記』に、貞観4年(862)淡路守・三善氏吉に降りかかった

疫病について述べられている。病床の氏吉に、いわゆる霊能者の老婆が訪れ

「槌を持った裸の鬼が氏吉を害している」のだという。

老婆によって鬼は無事退治され、氏吉は助かるのであるが

当時の人々は、疫病というものを「異形の者」と見ていたようだ。

さて、その親玉と目されたのが祇園八坂神社の牛頭天王であり

祇園祭は、貞観5(863)年平安京神泉苑で、御霊会が行われたのが最初である。

祇園八坂神社では神輿をつくり、それを渡御することによって疫病を鎮めたという。

 

祇園祭のメインは神輿渡御

 

現在は、形代として山鉾巡行が行われ、それがよくテレビなどで放映される。

従って、山鉾巡行がメインかのように見られがちだが

実はメインは、その後に行われる神輿渡御である。

もともと祇園祭は、山鉾巡行はなく、控えめな神事が

あるのみだった。

神社新報社神道辞典』によると

祭りの形も本来賀茂川の水辺で行う禊祓の神事であったものが

中世以降、華美をこらした山車・鉾・祇園囃子などが加わり

現在の祇園祭の形となった。 

 とあり、古代から行われた形ではないようだ。

 

神仏習合に頭悩ます

 

ただ、素戔嗚神牛頭天王がなぜ同一に見られたか

はっきりとした証拠はわからない。

単に「事績が似ているため」だとか「素戔嗚神が荒々しいから」だとか

書かれているが、神仏習合の影響が明確であることがわかる程度である。

神仏習合は、仏教と神道をミックスさせるという極めて

わが国らしい方法が取られたわけだが

それがゆえに、神道学者の頭を悩ませることも多い。

もちろん、仏教と神道の両方に助けを求めるという庶民の祈りが

こういった形となったのであろう。

神仏習合を完全に網羅することができれば、わが国の歴史、宗教のみならず

私達の祖先の生き方をより理解できるようになるのではないだろうか。

今後の研究に期待したい。

 

研究資金獲得は「産学民連携」の時代へ

国立大学法人の「軍資金集め」が変わりつつある。

 

既に言うまでもないことだが

わが国の学術研究レベルは、世界でもトップレベルを走っている。

しかし、その研究拠点の一つである国立大学法人

研究費用の確保に奔走しているのが現状だ。

「国立大学って国立なんだから国から金出るじゃん」

と思われがちだが、残念ながらその認識は改めなければいけない。

2003(平成15)年に施行された国立大学法人法が問題である。

これまで、敷居が高く産学連携が進んでいなかった国立大学の活用を

促進すべく、国立大学を法人化し、国から「独立」させる法律だ。

ところが、法人化したことにより、財源についても大学の負担が大きくなった。

運営交付金等の交付額も

04(平成16)年度は1兆2415億円だったが

18(平成30)年度は1兆971億円と1500億円も減額されている*1

補助金についても、大部分の項目で減少しており

(一社)国立大学協会

「高い評価を受けても予算が減額されるなど、事業継続が困難」

と予算の充実と税制上の改正について広く要望している。

 

外部資金の充実が課題

 

研究を行うにしても、やはり先立つものが必要だ。

国からの交付金が減少している以上、重要なのは民間企業からの

「外部資金」である。これは民間企業との共同研究を進める際に

企業側から提供される資金をいう。

この額は平成22年度の段階で約142億円だが

平成28年度で約197億円に増加している*2

ただ、ここ数年で約55億円の増加とはいえ、全国でこの額であるから

大学単位で見たら、さほど大きい額にはなっていない。

「やはり課題は外部資金ですね。大学はボランティアではないので

ぜひ資金の提供にご協力をお願いしたい」とは、国立大学関係者の談である。

 

クラウドファンディングが学術研究を救う?

 

ここ数年で注目されているのが、新しい寄附金である。

平成27年度の個人寄附収入は140億円だが

平成28年度は342億円と大幅な増加を示している。

所得税の軽減措置が功を奏したほか、クラウドファンディング

普及し始めたことが大きい。

クラウドファンディングというと、企業やNPO法人などが実施するものと

見られがちだが、学術研究に関するものも多い。

 

注目の学術系CF「academist(アカデミスト)」

 

学術研究資金の調達に特化しているクラウドファンディング

「academist(アカデミスト)」だ。先述のように運営交付金が減額されている中で

多様な研究を促進するため、5年前にアカデミスト(株)が公開したもの。

研究者が「こういう研究をやりたい」というアイデアを発信し

それに共感したユーザーが資金を出す形式だ。

今年6月には累計流通額が1億円を突破した。

僕も、同サイトで気になる研究があれば「購入」させていただいている。

その中で非常にうまく資金調達に成功した事例が東京大学名誉教授で

(一社)ラ・プロンジェ深海工学会の浦環代表理事による研究プロジェクトだ。

平成29年に五島列島沖に沈んでいる帝国海軍の潜水艦「伊58」の

特定プロジェクトを実施し

目標金額500万円に対して550万円を超える資金を調達した。

https://academist-cf.com/projects/47

特定作業はニコニコ生放送で実況中継されたほか

人気ブラウザゲーム艦隊これくしょん」には伊58のキャラも出ているため

同ゲームに出演している声優の竹達彩奈さんナレーションによる

帝国海軍の潜水艦の解説番組まで放送

ゲームのユーザーからも広く資金を集めることに成功した。

潜水艦の特定作業に何の意味があるか、という疑問もあろう。

もちろん、「ミリオタが喜ぶ」という側面も大きいのだが

沈没した潜水艦がどのような状態なのかを知ることは造船技術にも活用することが

できる(第二次大戦において、わが国の潜水艦技術は世界トップレベルであった)し

海底に沈んでいる物体を解析する技術は他の海底探査にも活用できる。

さらに、海中から実況できるだけでなく、それを視聴しているユーザーからのコメント

を現場に届ける技術は総務省による次世代衛星通信技術の実証実験の一環でもあり

極めて有意義なプロジェクトだったのである。

ラ・プロンジェ深海工学会は、その後も沈没船の調査プロジェクトなどを実施

僕もその都度、些少ながら協力させていただいている。

学術研究とクラウドファンディングは極めて親和性が高いと思う。

なぜなら、企業やNPO法人などの案件は

商品やイベント参加などのリターンを用意する必要があるが

学術研究の場合、調査報告書を送れば良いわけだし、必要なら研究報告会への

出席権などをリターンにできる。これらは研究者が日常的に行っていることだから

さほど負担も大きくないはずである。

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調査報告書がリターンとして活用できる(画像はCFサイトReady forのリターン)

「産学連携」の推進が唱えられて久しい。

しかし、今や「産学民連携」の時代がやってきているといえる。

今後はいかに情報発信を効率的に行い、広くプロジェクトに興味を

持ってもらうかがカギになるであろう。

 

「academist(アカデミスト)」はこちら

https://academist-cf.com/

*1:出典:一般社団法人国立大学協会

*2:いずれも国立大学のみ、以下同様

「ガルパン」から見える帝国陸軍の戦術転換

目下上映中の映画「ガールズ&パンツァー」。

同作品では、各国ごとの戦闘教義すなわち「ドクトリン」が

反映されていることでも知られ、それも魅力の一つだ。

その中で、わが国の戦車で構成される「知波単学園」は

その名の通り、九七式中戦車「チハ」を主力として使用している。

同学園は、作品中で「突撃バカ」と嘲笑されているのだが

実際ことあるごとに突撃を行うので、あっさり狙い撃ちをされて

壊滅状態となっている。

 

帝國陸軍は「突撃バカ」か?

 

確かに、軍歌「歩兵の本領」の中にも「退く戦術我知らず」という

歌詞がある。実際はどうだったのか。

昭和15(1940)年発行の「歩兵操典」を見てみよう。

実はこれ、数年前に古本店で見つけ購入したもの。

 

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昭和15年に発行された歩兵操典。実物は貴重である

ちなみに「歩兵操典」とは、陸軍省が公式に作成をしたもので
行進や射撃の姿勢など細かいところから、小隊・中隊、その他各科の

戦闘中の行動に至るまで定められている。歩兵の教科書と言って良い。

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中隊の防御戦闘部分。なかなかシビアな内容だ

確かに、小隊・中隊レベルで退却について述べた部分はなかった。

代わりに、「防御」の項目で述べられている。それを抜き出すと

我が陣地に侵入するも最後の一兵に至るまで

奮闘し、あくまでその地を固守すべし (口語訳)

とある。敵に我が陣地への侵入を許した場合、最後まで戦い抜けと

ある。撤退戦を想定した操典ではなかった。

通常撤退戦は、尻尾を巻いて一目散に逃げるわけではない。

遅滞戦術といって、後退しつつ敵を迎撃。味方の撤退する時間を稼ぎ

後方での迎撃態勢を整えるのである

余裕がある場合、遅滞戦術を行いながらもカウンター攻撃を食らわせ

逆に形勢を逆転させる戦術もあった。

例えば、ドイツのマンシュタイン元帥による「後手からの一撃」が有名であろう。

独ソ戦において、スターリングラード攻防戦で手痛い打撃を被ったドイツ軍は

遅滞戦術により、ソ連軍の追撃を遅らせていたが、急激な追撃により

ソ連軍が疲弊すると、ドイツのマンシュタイン元帥は即座に反撃に転じ

ソ連軍を粉砕、失陥したハリコフの再奪還に成功した。

このような遅滞戦術を帝国陸軍は持っていなかったとはいわないが

現場の将校が把握していたかは疑わしい。

そのために、全体的な戦術を大幅に変更した後も、現場部隊においては

相変わらず突撃による全滅が相次いだ。

 

ペリリュー島の戦いから戦術を大幅に転換

 

帝国陸軍が大幅に戦術を変更したのは、明らかに昭和19(1944)年

9月に始まったペリリューの戦いである。

同年7月のサイパン戦までは、上陸した敵主力に対して、まだ陣容が整わないうちに

一斉に攻撃を仕掛け、被害を出させることに主眼が置かれた。

もちろん、陸海軍守備隊はそのようにした。しかし、最初こそそれは有効だけれども

海岸での戦いでは、沖合の敵艦隊による艦砲射撃や護衛航空機による

爆撃の脅威にさらされ、海岸の陣地は次々と沈黙していったのである。

一方、ペリリュー島では海岸における戦いはなるべく避け、内陸部に引き寄せてから

攻撃を仕掛けた。しかも上空からの視界がきかないジャングルでの、さらに小規模部隊

による斬り込みや洞窟に潜んでの奇襲攻撃だったから、米軍は攻撃による死傷者より

いつなんどき攻撃されるかわからないプレッシャーにより、精神に異常をきたす兵士が

続出した。最も被害が多かったのがいわゆる「戦争神経症」であったという。

その戦術はその後、硫黄島や沖縄、フィリピンなどで採用される。

橋本衛「硫黄島決戦」によると小笠原兵団の堀江参謀の述懐として

従来、島嶼の防衛では敵の半渡に乗じて攻勢に乗じて攻勢に転じ

これを海中に突き落として撃滅するというのが

イロハであった。

栗林兵団長はこのイロハを放棄せられた。そして

「地下に入ってモグラとなり、上陸して来る敵地上部隊

とだけ戦う」という新戦法に出られた。 

としており、これまでの戦術を放棄している様が見て取れる。

この戦法により、硫黄島での戦いは死傷者を合わせて我が軍より

多くの出血を強いることに成功し、米国では軍に対して

批判が巻き起こったという。

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内陸に向けて前進を始めた米軍に向け突如砲撃が開始された(出典:時事ドットコム

まずは史実への興味を持って

 

話は戻るが、同じような戦術の転換が「ガルパン」の中で描写されている。

積極的な攻勢は避け、常にハラスメント攻撃を仕掛けることにより

相手を休ませず、疲弊してきたころに攻勢を仕掛けるものだ。

同作品には、このように史実に基づいたネタも各所に織り込まれている。

僕もこれを見て「はて、そういえば実際はどうだったのかな」と

古い資料を引っ張り出して改めて調べるきっかけとなった。

読者諸氏もぜひ、アニメでもドラマでも構わないので、それがきっかけとなり

「史実ではどうだったのだろう」と興味を持ってもらいたい。

それもまた、制作サイドとしては嬉しいのではないだろうか。

硫黄島の写真については時事ドットコム

https://www.jiji.com/jc/d4?p=bij412-NH65312&d=d4_mili

ガルパン最終章第2話開始、聖地巡礼に弾みへ

全国のミリタリーファンに人気の、「ガールズ&パンツァー 最終章」(以下ガルパン

の2話が本日、上映開始した。

同作品は、2012年10月から翌年3月までテレビアニメで放送されたもの。

OVAやテレビアニメが大ヒットし、舞台となった茨城県大洗町

多くのファンが訪れたことが「聖地巡礼」のモデルケースとなり

観光庁茨城県から表彰されたこともある作品だ。

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地元の茨城交通のラッピングバス(16年5月撮影)

例えば、大洗町では大きなイベントとして、同商工会が主催する「海楽フェスタ」や

あんこう祭」があるが、いずれも入場者数は右肩上がり。

2018年のあんこう祭(11月)には約13.5万人が来場、12年に約6万人だったのが

倍以上、過去最多の来場者を記録した。

主人公の西住みほ役、渕上舞さんらが毎年トークショーに出演することもあり

大盛況となったが、それと同じくらいの多彩な物販やあんこうの吊るし切りなどの

企画に観客は大喜び。さらに来場者は中心部商店街へ回遊に繋がっている。

 

中心部商店街の売り上げが増加

 

15年に筑波大学が実施した調査によると、その中の一つである

曲がり松商店会の小売店21店のうち、平日の来客者のほとんどは

ガルパンファンであるが、土日祝日になるとガルパンファンが9割を占める

店舗が9店舗に上ったという。さらに、売上高も放送後は6店舗が1.2倍となり

2~7倍に増加した店舗もあったそうだ*1

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アニメに登場した店舗には人が集まる

もちろん、課題も多い。店舗ごとに人は来るのだが

客単価は高くないのである。200~300円といわれているが

店舗売り上げとしては圧倒的に低い。来客の呼び水としては気軽に買えるものは

当然必要だが、その店独自の商品も開発することが重要だ。

ただ、マグカップやTシャツなどは販売しやすい一方、リピーターは既に

保有している人が多いため、例えば定期的に商品を見直すか

消費物にすべきだろう。定期的に商品の入れ替えを行えば

既存商品への価値が向上するし、新商品への需要も増加するとみられる。

 

期待以上の出来!ファンは再び大洗を目指す

 

さて、最終章第2話であるが、初日ということもありMOVIX仙台は大入りであった。

期待を裏切らない、極めて予想以上の出来であったといえよう。

戦車それぞれの特徴がよく描かれていたし、ストーリー展開も

(一部詰め込みすぎとも思ったが)キャラクターの魅力がよく

描かれていたと思う。とにかく本作は細かい描写にもこだわりが多い。

従って、一回目に見つけられなかったということで

リピートしたい動機づけはしっかりしているといえよう。

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入場者特典のミニ色紙。キャラ原案の島田フミカネ氏によるもの

興行収入サイトなどを見ると、初日の滑り出しは好調のようである。

この調子で、興行収入を伸ばしていくものとみられており

それに伴って、ファンの「聖地巡礼」により弾みがつくのではないだろうか。

アニメと連動し、まさに「打てば響く」動きをする大洗町

どのような面白い動きを見せてくれるのか、今後も楽しみである。


【再掲】『ガールズ&パンツァー 最終章』第2話 劇場本予告(60秒)

*1:茨城県大洗町における「ガールズ&パンツァー」がもたらす社会的・経済的変化-曲がり松商店街と大貫商店街を事例に-http://www.geoenv.tsukuba.ac.jp/~chicho/pub/WWW/nenpo/038/03.pdf

夏の時期は定禅寺通の木陰がおすすめ

全国的に夏の装いとなった。

梅雨入りしたおかげで、天気もあまり良いとはいえないわけだが

最近僕は定禅寺通あたりで仕事をすることが多く

同じ中心部でも、東二番丁などと違って、定禅寺通はケヤキ並木のおかげで

涼しいのである。定禅寺通は戦後の復興計画により新たに作られた通りではあるが

この通りは武家屋敷が多かったがゆえ、もともと緑は豊かであったようだ。

しかし、仙台空襲により中心部は灰燼に帰してしまったところ

戦後の復興計画により青葉通と並んで広い都市道路がつくられることとなった。

それが定禅寺通である。

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昭和20年後半から30年前半の定禅寺通。まだ並木は形成されていない

この時、仙台市長は岡崎栄松で、岡崎は関東大震災の際

陣頭指揮をとった後藤新平の部下だった人である。

 

未来を見越した大規模な復興事業

 

岡崎は今後の仙台には、幅員の広い道路こそが物資輸送等に必要だと考えていた。

日本不動産研究所の伊藤盛男仙台支社長(当時)が

2001年に仙台市議会で以下のように参考人として意見を述べている。

 要するに、岡崎栄松市長、15代から18代までの昭和21年から昭和32年まで在任されていた方なんですけれども、こういう広い道路をつくるに当たって、飛行場の滑走路をつくる気かと言われたのを、私、小学生ながらにも今でも覚えております。今では、X橋から西道路まで結ぶ大変重要な幹線道路として役目を果たしていて、私たち今の時代、何ら当たり前のように思っているという一つの事実があります。

 あまりに広すぎるため、当時は必ずしも満場一致で推進とはいかなかったが

岡崎市長の辣腕により進め、結果的に後世に評価されている。

その後、仙台では「彫刻のあるまちづくり」運動が行われ

多くの彫刻が定禅寺通の緑道に展示された。

今では定禅寺通の景観になくてはならないものとなっている。

 

今こそ変革の政治家を

 

仙台というのは、とかく変わったこと、新しいことには消極的である。

「虎は死して皮を残し、人は死して名を遺す」という言葉があるが

岡崎は死して道路を残す、といえよう。

わが仙台でも、信念を持って大きな改革に取り組む政治家が欲しいものである。

残念ながら今の市長に望むべくもないが…。

VRアニメという新境地!「狼と香辛料VR」

新しいヴァーチャル体験。その新境地へのチャレンジが始まった。

世界中で人気の小説原作のアニメ「狼と香辛料」という作品がある。

見た目は少女と変わらないが、神として祀られるほど

長い時を生きる賢狼ホロと、行商人のロレンスが偶然出会い

ホロの故郷を目指して旅をする、というもの。

行く先々の街で商品を売り買いするため、初期市場経済の仕組みを

知るためには、非常に適した作品といえる。

独特の世界観と、魅力的なキャラクターが多くの人の心を掴み

世界中でファンが多いことでも知られている。

 

VRアニメという新体験

 

その「狼と香辛料」をVRで体験するという試みが行われている。

タイトルは「狼と香辛料VR」。開発元は同作品の原作者である

支倉凍砂氏が主宰するサークル「SpicyTails」とジェムドロップ(株)。

開発に当たっては、クラウドファンディングを用いて資金を調達し

2018年11月に実に7,000万円超を集めた。

今年6月4日、ついに作品が完成し、同時にゲームプラットフォーム「steam」

OculusStore」での発売をスタートした。

僕も同作品が好きだったこともあって、さっそくプレイしてみた。

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まるでロレンスになったかのようなリアルさを体験できる

これは、VRアニメであってゲームという側面はそれほど深くない。

また、30分程度でクリアできるとあって「物足りない」という声も

あるようだ。

だが、自分がアニメの中に入ったかのように部屋のあちこちを見渡すことができ

ホロと会話できるのはとても新鮮な体験だ。

価格も2500円前後とお得な設定。VRに対応していない場合

PCだけでも楽しむことができるので安心。

VRアニメという新しい体験をするだけでも、十分ではないだろうか。

ましてや、同作品ファンなら必見だろう。

これからのコンテンツとして、先鞭を付けた同作品。

今後の動きに目が離せない。


『狼と香辛料VR』PV (ショートバージョン)

 

狼と香辛料VR

http://spicy-tails.net/saw-vr/

ツイッター

https://twitter.com/spicytails